養老孟司さんが自然のものと人工のものの違いを語っておられます。
人工のものは、原材料がすべて計算され、ある目的のために作られているけれど、自然のものは、計算も計画もできない、わかりきることができないものだと。
そういう意味で、子どもは自然そのものだと。
私は以前から、子どもは自然なものだと感じていましたので、自分がどうしてそう感じるのかの理由がこの言葉でよくわかりました。
木々や草花や虫や鳥、空や雲や海や川、星や雨や虹など自然には私たちを癒す力があります。
同じように子どもたちも、私たちを癒し元気づける力があります。
「子どもらしく」とは、「自然である子どもがあるがままに」ということだと思います。
とはいえ、私たちは社会の生き物なので、ルールを守ることや、相手に対しての思いやりや気遣いを身につけることは大事です。
ルールやマナーを叱って教えるのではなく、子どもたちが子どもらしく、自然でユニークな存在として自由な放課後時間を過ごす中で、自分の心からルールを守ることやマナーを身に着けていくことを望むように働きかけたいと願っています。
私たちにこにこおひさまクラブの職員の子どもに対する根本的な見方は、「子どもは自然そのもので、みなそれぞれに違って美しく、素晴らしい愛と癒しのエネルギーを持っている」というものです。
その素晴らしいエネルギーを輝かせながら、子どもも大人も混ざり合って、子どもらしい自由な時間を過ごしてほしいと心から願っています。